農業をデジタル技術でかっこよく稼げて感動があるものに! by デジタルトランスフォーマー 渡邊智之

デジタルトランスフォーマーの渡邊智之が近未来について語ります。

山本電機の自動潅水システムについて

山本電機、自動潅水システム「うるおい力持ち」-収穫量UP・高糖度トマトの栽培・スマート農業の導入・農場環境の見える化 | スマート農業360|ICTやIoT などのセンシング技術を駆使して農業現場を『見える化』するメディア | スマート農業360|ICTやIoT などのセンシング技術を駆使して農業現場を『見える化』するメディア (smartnogyo.com)

今日はこちらの記事から、上記は私が共同運営していますスマート農業系WEBメディアです。最新情報など随時発信して行きますので今後共宜しくお願い致します。

上記山本電機さんは静岡県の企業で地域農業に貢献したいという社長の思いから自動潅水システムを開発されています。

大手では鈴与さんの農業子会社「ベルファーム」でも使われており、現場の担当者も細かな調整について神経質にならなくて良くなり、大変助かっているというお言葉もいただけています。

昨年までこの山本電機様のコンサルタントを担当しておりましたが、やはり現業もある中で「農業」という分野に新たに取り組むのは中小企業としてはかなり苦労があるなと感じました。

本記事中の「うるおい力持ち」は、その名の示す通り、生産設備の中の一部の株について遅さを計測することにより、土中の水分状況などを計測し、最適なタイミングと最適な量の潅水を自動的に行うというものです。

結果上記ベルファーム様の圃場管理者の方のコメントになりますが、制御者がピリピリと細かな設定を随時しなくても良くなるわけです。

既存の機器にも接続が可能ですので、まずはトライアルされても損はしないかなと思っております。私がコンサルをしていた昨年のタイミングでは無料トライアル機器を何台か用意されていたと思います。(設置費用等は一部有償)

地域の電機メーカーが地元農業の貢献の為に貢献しようと頑張られているのは素晴らしいですよね。上記のように良い商材であるとは思うのですがなかなか使用者が増えないのは、農業者の多くは新しいものへの疑心暗鬼なところがあるということです。

上記はスマート農業機器のことなので「そりゃそうでしょ」と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、新しい「農薬」や「肥料」でも農業者の多くは「使ってみよう」とならないのが実情であると感じています。

これは従来うまく行っていたものがこの「新しい技術」を使うことによってなんらかの失敗につながったらどうしよう。と感じているからだと思われます。

確かに自分が農家で目の前の農作物で生活が成り立ってるとしたらそう感じるのも無理は無いかなと思いますよね。

そこでこれら新しい事の実績をお客様に検証してもらうには多少なりとも保証的なことは考えておくのが良いとは思います。もちろん何も起こらないことがベストではありますが機器要因による何かが起きたときそれが悪い評判としてあっという間に広がってしまうのが現代ですから・・・・

その対応がしっかりしてさえすれば悪い噂になることは考えにくいですよね。

農業に関するソリューションだけでなく技術者はどうしてもテクノロジー先行でものを考えてしまいますが、そのテクノロジーを使うことでユーザーの何を幸せにするのか、その幸せな状況になる為にはその価格を払う価値はあるのか、についてちゃんと考えないといけませんよね。技術系企業に多いのはこんな技術を開発しました。農業に使えると思いますので使ってください。と売り込みに来る姿です。

使えるとその機器を使うことで儲けが得られるとではレベルが違います。費用対効果が明確に出てないものは誰も買ってくれませんよね。不思議なことに自分に置き換えればすぐわかることに技術系企業の方はつい忘れてしまっていると感じます。

現在私は、農業者よりもこういった異業種で農業系のサービス開発を進める企業様のコンサルティングに入ることが多いです。

何かご相談ありましたらいつでもご連絡ください。
今日はこのあたりで。。。。