農業をデジタル技術でかっこよく稼げて感動があるものに! by デジタルトランスフォーマー 渡邊智之

デジタルトランスフォーマーの渡邊智之が近未来について語ります。

スマート農業における5G活用について

途上国の「5G」導入費用は先進国の3倍。「スマート農業」に対する農家の期待と不安 (getnavi.jp)

今日は上記の記事を見つけましたのでスマート農業分野における5G活用について考えて行こうと思います。

実は私の所にも「5Gをスマート農業で何かしら使えないか」という要望は来ています。

使用用途としては無限に考えられるのが実情ですが、「5Gでなければ実現出来ないこと」って以外に少ないんですよね。

5Gの特性って高解像度の画像などを高速に伝送出来るというのが売りだと思うのですが、そもそも農業分野における画像診断が出来る教師データが少なくて瞬時に判断出来ることってまだそれほど多くないんですよね。

また農業の場合、現時点ではそれほどタイムリー性を求められるシーンってのは無いと思っています。

ユースケースとして考えられるのは北海道の広大な農地を何百も持っている農業者でドローンや自動農機を何十台も同時に動かすような場合であれば5Gが大活躍しそうです。

しかしながらそんな農家って日本にどれくらいいますかね。。。

ターゲットがいない市場を狙ってたらビジネスになりませんよね。

なんか5Gの悪口を言ってるように誤解されるとあれなんですが
農業の分野での活用は時期尚早だと言ってると思っていただければありがたいです。

農業ではまだまだメカニズムやロジックが明確化されてないことが多くあります。これが明確化された暁には高解像度、高速伝送による瞬時の判断が重要になってくる時代がいずれは来るかもしれません。

よく病害虫の判断をAIで行うなんて事例が紹介されてますが病気になった野菜や果物はもう救済出来ませんからね。そこにお金かけるのはどうかと思うんですよね。もちろん早期に発見して他に広がらないように対処するという利点はあるかもしれませんが、それって農家さんが普段見回りで得ていたことと大差無いですからね。。

本来目指すべきなのは病気になるメカニズムやロジック、害虫が発生するメカニズムやロジックを明らかにして病気や害虫が発生する前に対処が出来るようにすべきということでしょうね。

これが完成した暁には5Gで早期にアラームをあげて対処し歩留まりをあげたり農薬散布回数を減らしたりしてコストや売り空けの貢献につながると想像が出来ます。

本記事ではアジアの発展途上国の5G導入によるスマート農業化が進んでいるとありますがまずは5Gはインフラとして整備いただきそのインフラをどう使うかと考えればいいと思っています。

デジタルデバイドのエリアが3G→4G→5Gと順番にインフラ拡充する必要はありませんからね。同じお金をかけるならいきなり5Gでもいいじゃないですか。従ってそういう意味で日本より途上国が5Gインフラ拡充が早くなるのは可能性的にあっても良いかなと思います。

総務省も5Gのユースケースを増やそうといろいろと実証を進められていますが今の我々の生活において5Gで無ければならないことってそんなに無いんですよね。遠隔医療とか自動運転とかそこにたどり着かないとですね。

娯楽の場面での5Gはそれは綺麗にうつって良くなったりするかもしれませんね。ただし個人的には娯楽における高画質って善し悪しだと思ってます。景色とかはいいのですが人の顔のしわやシミがはっきり見えるのはどうかなあ~と思って見ていたりします。

このへんが臨機応変に対応してくれる画質のテレビが出てくれるといいなと勝手に考えていたりします。

さて少し脱線しましたが、農業における5Gの活用については「時期尚早」が私の感覚であるとして本日はまとめさせていただきました。

では本日はこの辺で。。。