農業をデジタル技術でかっこよく稼げて感動があるものに! by デジタルトランスフォーマー 渡邊智之

デジタルトランスフォーマーの渡邊智之が近未来について語ります。

農業系専門学校でスマート農業専門科?

産学官連携協定を締結!農業テック一期生最新動向☆|ブログ|仙台農業テック&カフェ・パティシエ専門学校【公式】 (s-culinary.ac.jp)

本日は上記のプレスリリースを見つけましたのでコメントして行きたいと思います。

仙台にこんな学校ができてたんですねえ~
アグリテックやスマート農業と言った一般的に使われている表現ではなく「農業テック」にしたのが少し不思議です。

しかも農業テクノロジー科スマート農業&企画マネジメント科は専門学校でありながら4年制!どんな勉強をするのか僕も受けてみたい感じがします。

目指せる職業「農業ITコンサルタント」という記載があり、私が自称している「農業DXエバンジェリスト」がこれに近いなと感じました。この学校を出た若者に負けないようにしないとなと感じました。笑

さて講師陣を見たんですが、スマート農業の普及促進に努めている私が代表を務める「日本農業情報システム協会」の関連企業が一社も入っていないのは気になりました。既に施設園芸や植物工場を展開されている企業はメンバーにいるようですがそれだけだと単にユーザーとして使えるようになるだけで「コンサルティング」等の役割は難しいんじゃないかなと感じます。

農機関連企業もいっさいいませんね。
マイファームさんも農業ビジネスの斬新な形としてはリスペクトしていますが「スマート農業」や「アグリテック」の分野の第一人者では無いかなと感じます。

せっかく仙台で展開されるんですから山元町に本社があるイチゴでグローバル展開されているGRAの岩佐さんなど講師陣に入れてもらうといいのになと思いました。
株式会社GRA|ミガキイチゴの農業生産法人 (gra-inc.jp)

取り組み自体は私も一番大事Kにしている人材育成という観点なので是非成功につなげて欲しいなと思って読んでいました。

次世代農業者(スマートファーマー)の育成については、私の著書にも記載していますが、日本の農業の将来を考えると重要な要素の一つなんです。
https://www.amazon.co.jp/dp/4860282949/

そこで私も群馬県前橋市の農業専門学校「中央農業大学校」様と一緒にスマート農業のカリキュラム作成に関わりました。こちらは私が代表を務める日本農業情報システム協会のメンバーが関わっております。
文部科学省の事業により推進しましたので誰でもダウンロード可能な状況になっていますので是非みてください。
出来れば上記専門学校でも使って欲しいですね。
文部科学省委託事業 | 中央農業大学校 (chuo.ac.jp)

スマート農業の話をすると、「高齢農家さんには無理では?」とすぐに言われてしまうのですが、私は「高齢農家さんに高額なシステムを入れてまで現状変更するのはある意味詐欺」だと思っていますので、そもそもターゲットでは無いと思っています。

最近は60代でも先進的な方もいらっしゃるので高齢の位置づけが難しいんですが、自分の体が動くうちは、とか今持っている農機が動くうちは農業を続けるなんて発言をされている農家さんにスマート農業を押し売りするのは間違っていると思っています。

農地がたくさんあるんだけど人手が足りないとか、今の作付け面積で少しても収量をあげたいとか、収量はそのままでのも高品質化して少しでも多く収入を得たいと思っているビジネスマン農家は増えています。

このような人たちを育てるのが大事であってあくまでテクノロジはそのツールでしかありません。上記専門学校でも経営の所に是非力を入れて欲しいですね。

私の理想は、いつか東大卒の農業者を生むということです。まあ現時点でもゼロでは無いのですが東大卒業する人が職業選択する際に他の職業同列に農業を扱って見てくれる日を夢見ています。

これからも「スマートファーマー」を増やすべく頑張って行きたいなと思っていますので応援宜しくお願いします!

さて今日もこの辺で・・・