農業をデジタル技術でかっこよく稼げて感動があるものに! by デジタルトランスフォーマー 渡邊智之

デジタルトランスフォーマーの渡邊智之が近未来について語ります。

「ニッポンフードシフト」の推進パートナーに登録してみました!

本日はこちらの記事を見つけたのでコメントして行きます!

恥ずかしながらこの記事を見るまで「ニッポンフードシフト」という取組について知りませんでした。

無料ということもあり、その場で推進パートナーの登録をさせていただきました。応援される企業は是非私同様登録の方お願いします。

登録は下記から。。。

さてこちらの記事に行き着いたのは「スマート農業」というキーワードがあったから。。。しかしながらその関連性ははっきりわかりませんでした。

国産の農作物を選んでもらうなどで自給率をあげる、国内農業者を支援するということは理解出来るんですがそれとスマート農業がいま一つ連携せず。

私の勝手な想像では「国内農業者を守る」という観点が省力化のイメージが強いのでそうなったのか?と整理しました。

記事の中で石川テレビのアナウンサーさんもそこには特に触れてません。

さて推進パートナーに登録しておいてあれなんですが
「国産の農作物を選ぼう!」ってこんなにお金かけてやる必要あるのかな。。。と思う節もあります。だって同じ値段で海外産のものと国内産のものが並んでいたらそんなお願いしなくても国産選びますよね。

自給率をあげたいのであれば輸入農作物を減らすなどすれば国内需要は確実にあがり結果自給率もあがると思いませんか?

いやいやそしたら足りないんだよ。。。と突っ込まれるかもですが安い輸入品が入ってくるから国内農家が減ってるのであって生産しなければ足りない位に需要が増えれば儲かる農家も出て来て農業者数の激減の回避にもつながりますよね。

同じ価格であれば、あえて外国産を選ぶ日本人はいないと思うので、問題点の解析が何か違う気がしてなりません。もっと他にやることがあるのでは?
国民の血税使うんだからゴールデンルートを探って対処して行って欲しいなぁと思います。

スマート農業で効率化がされ、野菜の値段が下がると思われる方もいますが農家は人件費を明確につけていない人が多いです。従って作業時間が減っただけでは大幅なコスト軽減にはなりません。スマート農業で目指さなければならないのはコストダウンではなく高付加価値化による収益増加なんです。

日本の農業を守るという観点では大賛成なので、優先順位や根本原因の把握を定量的にしていただき少ない費用で最大限の効果が得られる施策をとっていただくのを目指して欲しいと願うばかりです。

さて今日もこの辺で。。。。

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デンソーのスマート農業事業本格化について

本日はこちらの記事にコメントして行きたいと思います。

昨日の「あさい農園」さんの記事(下記)にも出て来たデンソーさんの取組をクローズアップしたものです。

上記の記事中にも動画ありましたがさらにわかりやすいのがありました。

これ日本一儲かってる農家(農業経営者)だから出来るのかもですがすごいですよね。デンソーさんも出資されているので実際の費用対効果がどうなのかわかりませんが普通のミニトマトを作っていたのでは単年度では赤字なような気がします。数年間の原価償却で考えれば変わるかもしれませんが設備が立派なので、高さを稼いで通常の面積で出来る数倍の収穫量にするなどの工夫がいるでしょうね。

デンソーさんは「デンソーアグリテックソリューションズ」という新会社を2020年に設立されています。こちらの清水社長とはデンソー本社にいらっしゃる際にお会いしたことがあります。

技術紹介に出て来るオランダの「セルトン」という会社の技術もかなり取り入れられているようです。動画上はイノベーションセンターとなってますのでまだこちらも研究開発のレベルなんでしょうか・・・

さらに、ここで難しいのは先進農業王国「オランダ」の技術をそのまま日本の農業現場で使ってもすぐに効果が出るものでは無いってことです。あさい農園さんとデンソーさんがそれらを今後チューニングして行くことになると思います。

また、技術面よりも高いハードルは農作物の市況ですね。オランダが輸出しているような国をターゲットにするのであれば市場はあるわけですが、国内市場がそれにうまく乗ってくれるかですよね。

これらロボットが一人雇用するよりも安くなれば確実に普及して行くのは明らかです。それまでのトレードオフをどう乗り切るかそれがベンチャーだときついと思いますがデンソーさんならしばらく投資出来そうなので期待です!

農学部で博士課程出たような学生をどんどん採用して科学と農業の融合した世界の成功事例を作ってくれることを願っています。

まさに東大卒の農業者続出といった事態・・・笑

さて今日もこの辺で・・・

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スマート農業で年商30億円!これがほんとのスマートファーマー!

本日はこちらの記事を見つけたのでコメントして行きます!

早速ですが皆さん日本の食料自給率って気にしたことありますか?
40%強を目指すといいながらじりじりと下がっている状況です。
そういう私もあまり気にして無かったんですがロシアの戦争がはじまったことによって輸入に頼ってる国はロシアと言えど敵にするといろいろと困るなあというのが実情なんですよね。。。

極端な表現をすると日本が孤立することがもしあったらまさに戦国時代の兵糧攻めにあってるようなもんで日本国民は飢え死にするかも・・・・

ちなみに霞ヶ関に来ることがあれば農林水産省の食堂に来てください。全ての料理に自給率が書かれているのですが国産食材をふんだんに使っている農林水産省の食堂でさえ50%は超えるものは少ないのがわかります。

記事中に東海テレビで放映された動画もありました!

テレビ局の記事だけあって映像もばっちりですねえ。登場される「あさい農園」の浅井雄一郎社長には私が農林水産省職員時代に担当していたスマート農業系の委員会で委員になっていたことがあります。しかし年商30億円!はすごいですね~事務所見ただけで儲かってるのがわかります。ゼスプリと契約してキウイ作るなんてのも普通の農家じゃ無理ですよね。恐らくですが日本で一番儲けてる農業者になると思います。私の知る限りですが。。。

デンソーさんや未来の土を研究開発される企業も入って実施されている農業も日本で一番進んでいると思います。見学者受け入れだけでもかなりお金取れそう。。。笑

実はデンソーさん農業関連専業の子会社を作るなどかなり本気です!(下記参照)

今後もしばらくは農業者人口は減って行くと想定出来ますので「あさい農園」さんでされているこの農業の手法がいずれはスタンダードになる時代が必ずやって来ます。

行き当たりばったりや経験と勘によるギャンブルビジネスからの脱却が出来ればちゃんと農業は儲かるというお手本みたいな方です。

まさに私の想定しているスマートファーマーの姿です。

私も地道ながらこの浅井さんみたいな農業経営者(あえて農家という言葉は使わない)=スマートファーマーを増やす活動を継続頑張って行きます。

過去の関連記事

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姫路で子供向けスマート農業体験募集!大人でも楽しめそう!

今日こちらの記事を見つけましたのでコメントして行きます!

株式会社プロキッズさんという子ども向けプログラミング教育を担当している企業が「スマート農業(アグリテックと同義)」体験プログラムの募集を始めたというもの。主催は兵庫県姫路市

無料ということもあり、あっという間に埋まってしまうような気がしますがそうでも無いんですかね。。。
しかも1回ではなく3ヶ月!?長いので友達も出来そうだしいいですねえ~

さて主催の姫路市さんのスマート農業の推進状況を見てみますと!

内閣府の地方創生推進交付金を活用して「スマート市民農園事業」として推進されているようです。国の補助金を非常に良い使い方して素晴らしいなと思いました。

中には「アグリテック甲子園」など岸田総理が進める「デジ田甲子園」をイメージさせる活動もされています。まあ甲子園があるのは兵庫県なので国の方が言葉を使わせてもらってる側かも。。。

この体験プログラムで使われるのはまず「ファームボット」です。これ私もまだリアルで見たこと無い機器なので非常に気になります!

参考動画はこちら!

これ見たら実物に見たくなりますよねえ~見るだけじゃなく操作もしたくなりますよねえ~

東京近郊でもこのイベントやってくれないかな。我が家にも中学生と高校生がいるので彼女達をだしに僕が体験したい。笑

さてもう一つは国産機器!「e-kakashiソフトバンクグループが展開しているもの。環境遠隔モニタリング機器ですが蓄積したデータの分析ツールもあります。

この二つのツールを組み合わせての体験ですが「e-kakashi」取得、分析したデータから「ファームボット」に指示が出せるのが理想型ですよね。

この二つの機器の接続がされているのであれば自動制御も可能になりますよね~夢は広がるなあ~

なお以前に
「小学生のスマート農業体験について」として触れています。
こちらは農業高校が主催なのでまた観点が違って面白いですよね。

誰が何をやるのが正解という時代では無くなったので思い立った人や企業が思い立った時にすぐにやれるかにこれからの成功事例はかかってくると思います。従って何が優れているとか、正解とかではなく。皆で試行錯誤して行けるといいなと思っています。

そして、こういった取組を通じて子供達が未来の農業に将来性を感じてくれたら僕としては嬉しいです!

さて今日もこのあたりで・・・

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高知県のIoP(Internet of Plants)って知ってますか?

今日はこちらの記事を見つけました!

高知県ではIoTならぬIoP(Internet of Plants)を推進されています。
IoTによるデータ蓄積とAIによる分析で農業現場に於けるあらゆるリスクを軽減し、収益向上に貢献を目指されています。

この記事では「SAWACHI」というアプリケーションを活用するとあります。
下記参照ください。
https://kochi-iop.jp/iopwp/wp-content/uploads/2021/01/607d53c23dba4da81b84d93ecd6bdcf9.pdf

蓄積したDATAから経営診断までしてくれるとのこと。これは画期的!
将来、AIの中小企業診断士とかAIの税理士とかまでになってくれるといいですよね。

高知県だけでは無く高知大学も入って進められているのが素晴らしいですよね。私の富士通時代の上司も現在高知大学で研究員をされています。

こちらの動画に元上司が映ってました。。。
取組概要がわかるので興味のある方は是非見てください。

なんでもそうですけど「言葉を作る」って僕は大事だと思います。
今やIoPと言えば高知の取組と頭の中で結びつく方も増えてますからね。

自治体+国立大学農学部のタッグは他の地域でも十分に作れるスキームなので是非他の地域でもトライして欲しいものです。

直近の9/12には「IoP農業研究会発足式を開催」というプレスリリースがあがっており、活気が持続しているのが素晴らしいですよね。。。

IoPに取り組まれている農業者の方ともclubhouseでお話する機会があり、その場で私の提唱する「スマートファーマー」と名乗ってください!とお願いしました。笑

ちなみに宮崎県新富町ではロボティクスの先進事例を増やし、スマート農業バレーを作ろうとトライされています。

IoTとロボティクスの違いはあれどこうして地域間で創意工夫、試行錯誤が進めば相乗効果で農業技術が底上げされて行きますので非常にありがたいことです。とは言えまだまだ少ないんですよね。自治体+農協+大学+ICT関連企業のタッグでの成功事例をどんどん増やして行っていただけたらと思います。

人数集まったら皆で見学行きたいですねえ~
さて本日もこの辺で。。。。

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自動運転トラクターを使うとお米の品質あがる?

今日はこちらの記事を見つけたのでコメントして行きます!

「銀河のしずく」ってお米の品種食べたことありますか?コメの食味ランキングで4年連続最高評価の「特A」に選ばれているそうです。このニュースを見たので早速買ってみようと思います。

「銀河のしずく」を紹介するページもしっかりありました!

ちなみに昨年の「特Aランク」のお米についてはこちら!

つや姫」や「ひとめぼれ」は有名ですよね。あと全国的に見るとやっぱり「コシヒカリ」が強いですねえ~

「銀河のしずく」もせっかく最高ランク獲得しているのでもう少し有名でもおかしく無いですよね~しかもJリーグ同様かなりの割合が毎年入れ替わるので4年連続はすごいことなのに。。。

さて岩手県はスマート農業に力を入れているトップ5には入る自治体です。

早々(平成29年8月25日)に「いわてスマート農業推進研究会」を作り、活動を進められて来ていることからもわかります。

このニュース多少どっちつかずになってしまっているのは、スマート農業の話とお米が高品質であることを入れ込んだ為に、「自動農機で農作物を作ると高品質なものが出来る」という誤解を生んでしまう可能性がある。

実際コンバインの中には、刈り取りながら食味(タンパク含有率)がわかるものも出て来ている(下記参照)

とはいえそれは結果論なのでこのコンバインで刈り取るから品質が良いにはならない。

スマート農業の専門化としては、スマート農業推進を頑張って実践されている岩手県がどんな最先端テクノロジーを使ってこの「銀のしずく」を4年連続特Aランクを守っていけているのか知りたかったところではあります。

直近の「週刊東洋経済 すごいベンチャー100 2022年最新版」に選ばれた笑農和のIoT水門を使っているんだろうか?とかいろいろと想像してしまいます。

食品・農業分野では5社しか選ばれていませんので、ここに選ばれたのは素晴らしいですよね!

大部分の方が「スマート農業=効率化」と思わられていると思いますが、「効率化」だけだと実は片手落ちなんです。その理由は、まだまだ農業者の多くは作業時間を明確にコストとして計上していないんです。結果「あなたの作業効率があがるのでお金をください」ということ自体が成り立たなかったりするんですよ。

従ってスマート農業の本来のゴールは「収穫量」ではなく「収入(企業の場合は営業利益)」を増やすことになります。

この記事で行くと自動農機を使うことでお米の品質が上がり、収入が増えるという構図になるのが理想像ってことです。

さて今日もこの当たりで。。。。

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スマート農業普及に向けた壁とは・・

本日はこちらの記事を見つけたのでコメントして行きます!

日本総研の三輪さんはスマート農業関連を専門にしておられるコンサルタントです。著書も何冊か出されていますのでご興味ある方は是非。

スマート農業関連分野の本でも検索すると下記のように仲良く並ぶということもあり、共にスマート農業の推進に注力している仲間だなと思っています。(下記参照)名刺交換などはさせていただいてますが、まだイベントなどで一緒に登壇したことは無いのですね。主催者側が被らないようにしているんだろうか。。。

画像

違いを簡単に言うと、三輪さんの本は鳥瞰を意識されている本であり、私の本は農業現場に自分で足を踏み入れて体得した泥臭い経験から得たものと言った所でしょうか・・・

スマート農業実施の割合が全体の一桁%というのは間違いありません。ただぞの割合にはあまり意味が無いと思っているんです。前回の記事でも書きましたが農業者の平均年齢は67歳と言われ、私の感覚ではこの平均年齢以上の農業者はそもそも「スマート農業」のターゲットユーザーでは無いと思っているからです。

表現として「高いから買わない」と使われていますが実際は値頃感があわないということだと思います。農機は基本数百万から数千万するものなのに農家は必要だから買いますよね。まだ農業者に必須と思われる値頃感になっていないというのが正しい言い回しかなと思います。

スマート農業ってどうしても「効率化」の話をされてしまうんですけど結局はそれが組織としての経営にどのように成果として反映出来るかが重要なんですよね。水門のIoT化も労力削減の方に目が行きますが、実際のメリットは精緻に水門を制御することによる米の品質向上なんです。農家の多くは作業工数なんか付けてませんからね。

なお私がお薦めしているのはこちら

昨年、上記笑農和の下村社長と対談した際の動画がこちら

農業現場の事故の多さについて議論した際の記事も参考に

こちらはまた別なタイミングで解説出来ればと思います。

さて表題のスマート農業普及の課題はずばり「農業者をビジネスマンにすること」だと僕は思ってます。よく「高齢化により先端技術を使ってくれない」など表現される方を目にしますが、高齢化している業態の根本に目を向けなければ何も変わりません。

高齢化が進むような業態から脱却するには試行錯誤や創意工夫がマネタイズに貢献する職業にしなければならないのです。市況などがありどんなにおいしい野菜を作ってもある一定の価格でしか買い取ってもらえない現状ではコストを増やすのは難しいのです。市場が変わらないなら少しでも高付加価値にする努力(販路の見直し、ブランド化など)が必須なのです。

要するに農業者がビジネスマンになること。それにつきるんですよね。

だから教育が大事だと僕はいつも思ってます。機器の開発と並行して次世代農業者スマートファーマーを増やす努力が重要ですよね。

私が代表を務める日本農業情報システム協会では昨年より「スマートファーマーアワード」を実施しており、最先端ビジネスマン農家を表彰しています。

第二回の動画

これからもこの活動を続け、少しずつでも増やして行きたいなと思っています。

さて今日はこの辺で。。。

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