炊飯器メーカーがスマート農業で作ったお米を販売。
象印、スマート農業で育てたコメをECで販売: 日本経済新聞 (nikkei.com)
今朝は上記の記事を見つけたのでコメントして行きます。
象印と言えば!魔法瓶と炊飯器のイメージが強い企業ですよね?
この象印がスマート農業、正確には生育期間を通してドローンを活用して栽培したお米販売される事を決定されました。
この取り組みいろいろと面白いことが眠ってますので今後に期待したいなと思いでコメントさせていただきます。
まずは炊飯器メーカーがお米を売るというありそうで無かった所を実現されたこと。
現時点は象印さんが直接関わったお米を販売されているわけでは無さそうですが、今後の取り組みの中で、象印の炊飯器で作ると最高においしい炊き上がりになる専用のお米など作ってくれるといいなと思います。
パエリアやチャーハンを炊飯器で作れるなど用途に応じたお米を炊飯器設定と共に販売してくれるといろいろと付加価値がついてビジネス的には面白いなと感じます。
あとは、早い時期に「スマート農業」に興味を持っていただき自社の取り組み「ライスマイルNEXTプロジェクト」として活動を始められているのもすごいなと感じます。
国産の、さらに言えば地元のお米をなるべく地域の方が消費するような取り組みも「マイル」という表現もされているので実現方法を検討いただけると良いなと感じます。
お米のスマート農業というと、自動農機のイメージも強いのでこれらもなんらかの連携をしていただけるとさらに良いなと思います。
コンバインで収穫時に最近はお米の水分量なども同時に計測出来たりしますのでこの品質にそった表示を袋に表示することで最適な炊飯器の設定などが出来たりするといいですよね。
同じ炊飯器メーカーで有名な「タイガー」を「スマート農業」とあわせて検索しても今のところ具体的な取り組みは見つけられませんでした。
このまま先行者利益で上記観点で進めてくれれば将来のビジネスに貢献するのは間違い無いですね。
直近で私が知った中には「ロート製薬」さんが農業に意識を向けられております。創業者が農家だったということもあり、「薬に頼らない製薬会社」を目指されているとのこと、これも斬新ですよね。
あまり一般の方には知られていませんが、日本の農業従事者は年間びっくりする位の数減っており、このままの推移のまま減って行くとあと10数年でゼロになってしまうのです。
こうして異業種の方々が農業に興味を持ってもらい、スモールでもいろいろな取り組みをしていただけるのは大変ありがたいことです。
スマート農業という言葉から、農機メーカー、ドローンメーカー、IT企業だけのものと思われがちですが日本の食を守るという事で考えればその職種も検討しなければならない避けては通れない課題だと思います。
現在の状況を知りながら、農業はビジネスにならない、なるわけがないと横に置いている企業は今後厳しい状況になると想定されます。
少しずつでも良いので食、農業に目を向けてください。
極端な事を言えは自社の従業員の食料は確保するぞという自分本位な目標でも良いと私は思っています。
さて本日はこの辺で。。。。