農業をデジタル技術でかっこよく稼げて感動があるものに! by デジタルトランスフォーマー 渡邊智之

デジタルトランスフォーマーの渡邊智之が近未来について語ります。

スマート農業における生態観測について

目指せ都市型スマート農業 野菜の栄養状態ICTで「見える化」 東京理科大生が測定機器開発へ葛飾で実験:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

今朝は上記の記事を見つけましたのでコメントして行きたいと思います。

植物の生態観測についても「スマート農業」には重要な要素であることは間違いありません。

東京理科大の大学院生が研究課題として取り上げてくれたことだけでも嬉しいというのが僕の最初の感想ですね。

こういうことは誰かがやらないとそれが無意味な研究だったのか意味あることなのかさえもわかりませんからまずはチャレンジしてくれることに感謝って感じです。

ここからは学生に求めるのは難しいと承知の上でコメントさせていただきます。

現時点、スマート農業の推進が停滞しているのはそれがビジネスになるかどうかで止まってしまうということです。

葉への電気信号により、生育の善し悪しがわかったとしてそれを実用するにはどうするのか出来れば民間企業も一緒に入って検討してあげられたらと思います。

個々の葉にそれぞれケーブルをはわせるのは非現実的だと思いますのでハウス内のどの位置の株にターゲットを置けばハウス内の傾向が見られるのか、といった所まで見えてくればさらにありがたいと思います。

これが全ての株につけないと意味が無いとなると実用性は低いとなってしまうからです。

あとは画像解析によってこの判断を置き換えれるかといったことも出来れば別な手法での実現性が出てくると思います。ハウス内をドローンで撮影することで上記電気信号から読み取れる傾向を見いだせればこれが可能になります。

そうすれば実用性は格段に上がりますよね。毎日一度ドローン飛ばせば生態の状況がわかるわけですから農家としてもそれほど労力増加にはなりません。

ドローン飛ばすのが息抜き位になってくれるとベストですよね。

大学で生まれるこういった研究結果って宝の宝庫だと思うんですよね。コロナの影響や円安の影響もあり、企業は疲弊しきっています。結果、研究開発に予算をさくのが厳しいというのが実情では無いでしょうか。

結果的に新しい技術やイノベーション、DXにつながることに手を出せず、他の先進国や途上国にどんどんビジネスの肝となるような技術を持って行かれてしまっているように感じます。

大学で生まれたこういった要素技術を企業が自分たちのシーズを活用することでどんどんビジネス化出来れば、大学側も企業側もWIN-WINとなるはずなのでこれらうまくマッチング出来れば良いのにといつも思っています。

日本は大学だけでなくベンチャー企業×大企業の相乗効果による成功事例もものすごく少ないと感じます。
大企業の多くはベンチャーで出来ることは自分たちでも出来ると考えているように感じます。
結果ゼロから取り組み、ベンチャーが既に得た同じ失敗を繰り返しながら学んだ膨大なコストを製品に上乗せする為に値頃感の無い商品になってしまっているように感じます。

ベンチャー企業を敵として見るんでは無くいいとこ取りして行けば良いのにといつも感じています。

さて、今回の生態分析は対象が「なす」ということですが、この研究により収穫量が増えるのか、もしくは品質がアップするのかといったゴールも意識してもらうといいなと思います。

通常のスーパーにならぶような「なす」であれば収量を上げるしか費用対効果を得る手段はありません。品質をあげることで通常の「なす」よりも高価に扱われるような工夫を考えるのも並行して出来ると良いですよね。

それがブランド化され地域ならではの「なす」として全国に出荷出来ればこの研究がまさにお金になったことになります。

いろいろと書きましたが、こういった研究が「夏休みの宿題」的で終わらず社会に貢献するにはどうしたら良いのか民間企業も入って都度考えられると日本でのイノベーション量産につながるのではと思っています。

さて今日もこの辺で・・・・